2012年6月16日 (土曜日)

「ばらずし」~京都駅

120616  上京の際には京都駅から新幹線に乗る。午後の早い時間の用件の場合、昼食は車中で弁当になる。以前にも紹介したが、京都駅には「たぶん、ここにしかない」という弁当がいくつかあって、選ぶのに迷う。先日は以前から気になっていた「ばらずし」を購入した。
 京都府京丹後市網野という日本海側・丹後半島の町にある日本料理店が作っている弁当。入っていたしおりによると、丹後地方の一部だけに伝わる独特のおすしで、お祭り、お祝いごとなど、人の集まりには各家庭で作ってもてなす。サバをおぼろにして数々の具とともに、丹後で「まつぶた」と呼ぶ長方形の木箱に段上に重ねて作り、木べらで四角に切って取り分けるという。
 この弁当は、その一人分を折詰にしたもの。見た目も鮮やかで楽しげで、具はサバのおぼろのほかかんぴょう、玉子、シイタケ、竹の子、かまぼこ、青豆、紅しょうが。サバのおぼろは珍しいが臭みはなく、甘めの酢飯とよくなじむ。全体に甘さがまさっていて、やさしい味。わたしの好みにはよく合い、とてもおいしくいただいた。
 以下は製造元のホームページ。「ばらずし」の紹介ページもある。
 とり松 http://torimatsu.jp/index.htm

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2012年5月12日 (土曜日)

産経新聞大阪社会部とエースコック「それゆけ!大阪ラーメン」

1205121  たぶん東京では絶対に生まれない、大阪ならではの一品だと思う。新聞社が即席麺メーカーとタイアップして、カップめんを開発した。産経新聞大阪本社社会部の記者たちでつくる「大阪ラーメン部」とエースコックによる「それゆけ!大阪ラーメンプロジェクト」第1弾。 開発の経緯は、記事として産経新聞の大阪本社発行紙面に掲載されていた。エースコックのサイトの以下のページに、各記事へのリンクが整理されている。
 http://www.acecook.co.jp/brand/osaka/vol1.html
 産経の記者たちのラーメン部結成は2010年4月にまでさかのぼる。どんないきさつでカップ麺開発に乗り出すことになったのかは、各記事を参照いただきたい。
 パッケージからして新聞紙面をイメージしたのか、とてもユニークだ。産経新聞の実物の紙面と同じ青い題号に「号外」の2文字。活字と写真がびっしり並んでいる。正式な商品名もよく分からないが「大阪ラーメン」の6文字は赤で強調されている。“記事”を紹介すると、以下の通りだ。

※引用開始※
産経新聞(題号)号外 それゆけ!大阪ラーメン部
「大阪ラーメン部」と「エースコック」が年900億食の即席麺業界に挑む!
コクのある醤油スープにとろろ昆布の甘味が重なる絶妙な味わい
コンセプトは「甘辛」と「始末」
「大阪ラーメン」完成
【甘辛とは?】
 大阪人には「濃い」と感じるちょっと手前に「うまい」と感じるゾーンがあるらしい。
 それを甘くもなく辛くもない「甘辛」と表現した。
【始末とは?】
 創意工夫して食材を無駄なく使う大阪の食文化のひとつ。
 今回はその「始末の心」を液体スープに活かした。
※引用終わり※

 以上を紙面で言えば第1面とすると、最終面に当たるのか、カップの反対側には以下の“記事”。

※引用開始※
即席麺大手エースコックが
「大阪ラーメン」を開発
 ありそうでなかった大阪のご当地ラーメン作りを目指し、産経新聞大阪社会部の記者たちが企画、大阪府内版などで連載を続けながら即席麺大手のエースコックとつくりあげた「それゆけ!大阪ラーメン」ご当地カップ麺がついに完成した。
産経記者とエースコック 開発期間10ケ月
※素材のイメージです(写真説明 小皿に入れたタレととろろ昆布)
香りを作る工程で副産物として生まれるタレには素材の旨みが凝縮
じっくり溶け出すとろろ昆布を具材に使用
※引用終わり※

1205125  表記の手順に従って湯を注ぎ、付属のタレをふたに乗せて3分待つ。タレを注いでかきまぜると完成。見た目に濃そうなスープ。関東なら鶏ガラベースになりそうだが、なるほどこれが大阪なのか、昆布の風味が加わった甘辛味。もともとエースコックの麺はわたしの好みに合うこともあって、おいしくいただいた。最後まで飲み干したスープには昆布のとろみも加わっており、不思議な食感があった。
 

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2012年4月21日 (土曜日)

ひっぱりだこ飯~駅弁

120421  東京から大阪に転居して、こちらの駅弁でずっと気になっていたのが、兵庫・明石の淡路屋の「ひっぱりだこ飯」。先日、新大阪から和歌山まで特急「くろしお」に乗った際に、昼食で買い求めた。容器は、実際にタコ漁に使う壺を模したという陶器。ふたにかぶせた包み紙の裏に由来やウリ文句が書いてあって、それによると、1998(平成10)年に明石と淡路島を結ぶ明石海峡大橋が開通したのを記念して、山陽新幹線西明石駅の駅弁として販売を開始したのだという。中身は「明石海峡近海でとれた希少な『明石だこ』と呼ばれる真だこのうま煮や、穴子のしぐれ煮、『蛸天』(練りもの)などを添えた炊き込みご飯」とのこと。
 明石海峡と言えば、潮流の速さから近辺で獲れるタコやタイは身が締まっているとして珍重されることで知られる。このタコのうま煮も、なるほどとうなずける歯ごたえがあった。加えて、ご飯の味付けが辛すぎず、薄すぎず、のおいしさ。説明には、レンジで温めるといいと書いてあったので、いずれ試してみたい。
 ちなみに販売範囲は、新大阪駅よりも東では、京都駅の新幹線コンコースで現認したことがある。

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2012年4月17日 (火曜日)

亀の手

1204140411  大阪流(?)の湯豆腐の記事で紹介した大阪・北浜の居酒屋「黒門酒場」さんで先日、とても珍しいものをいただいた。亀の手の酒蒸し。爬虫類の亀の手ではない。形状が似ているのでそういう名前が付いているが、磯の岩場などに張り付いている貝のような生き物だ。

 写真の亀の手はワカメがからんでいたりして分かりにくいが、こうして皿に入って出てきたのを見ると、確かに「亀」の手のように見えて、正直なところあまり美しい眺めではない。だが味の方は、だしが濃厚な磯の香りがしてとても美味。亀の手本体も、店の主人に教わった通りに手首に当たる部位の皮(?)をむけば、中にほんの少量、貝のような肉がある。小指の先ほどもない、本当の少量。むくのが面倒なら、だしを楽しむだけでもいい。

 ※ウイキペディア「カメノテ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%83%86

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2012年2月18日 (土曜日)

柿の葉寿司~和歌山県橋本市「三角亭」

120212  先日、和歌山県の紀ノ川沿いにある古刹「粉河寺」を訪ねた。西国三十三カ所の観音霊場の第3番の札所。せっかくの関西暮らしなので、休日にはあちこちの札所にお参りしており、粉河寺は16カ所目になる。

 大阪からはJR阪和線で和歌山に出て和歌山線を乗り継ぐルートと、南海線で和歌山県橋本市まで行って、和歌山線に乗り換えるルートとがある。昼食をどこで取るかと、いろいろ調べていて、橋本駅前に柿の葉寿司を出す食堂があると知り、南海線を経由することに決めた。

 大阪・ミナミの南海難波駅から特急で1時間弱。橋本駅前に飲食店は一軒だけのその店で、迷わずに柿の葉寿司とうどんのセットを注文。今まで柿の葉寿司と言えば、駅でお土産として買ったものしか食べたことがなく、しっかり型押しした固めの寿司という印象を持っていた。出てきたそれはご飯がいくらかふんわりとした感じ。サバの酢加減も強すぎず、弱すぎず。うどんは関西風にしっかり利いた出汁がおいしく、寿司との相性もいい。とても満足した。帰り際にお店の方に尋ねたら、柿の葉寿司は店の手作りとのことだった。

120212_2  特定の店やメーカーの批評はこのブログの本旨ではないのだが、今回は紹介。橋本駅前の「三角亭」。駅の真ん前。すぐに分かる。南海線とJR線の乗り換えの待ち時間に利用する客も多いようだが、込み合うと注文から食べられるまでに時間がかかるので注意が必要。ただ、個人的には、乗り換えの電車を1本遅らせてでも、この柿の葉寿司は一度味わう価値はあるのではないかと思う。

 一般に柿の葉寿司は奈良・吉野の郷土料理のイメージが強いし私もそう思っていたが、なるほど、和歌山のこの辺りも食文化は吉野と重なるのだな、と、そういう発見もあった。

 メニューには洋食やお子様ランチも載っているが、日によってできたりできなかったりらしい。この日は、鶏のから揚げが定食や単品でよく出ているようだった。うどん、そばも柿の葉寿司とのセットのほか、にぎり寿司や助六寿司とのセットもあった。

※西国三十三所巡礼の旅 http://www.saikoku33.gr.jp/

※柿の葉寿司はこのブログで以前に一度、取り上げた。6年前のエントリー。

http://news-worker2.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_812e.html

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